ABOUT USWe will be your hero.

We, NPO HERO, "I would like to meet a hero..." from the shelter during the 2011 Great East Japan Earthquake.
It started with this one phone call. And at that time We swore. We will be your hero.

私たちNPO法人HEROは、2011年東日本大震災時、避難所から架かってきた「ヒーローに会いたい…」
この1本の電話より始りました。
以来、宮城県、福島県、岩手県の被災三県で、幼稚園、保育園、児童施設などにおいてオリジナルヒーロー“破牙神ライザー龍”を起用して、年間200回を超す「交通安全教室」「防犯教室」「防災教室」「ストップ地球温暖化教室」等のボランティア活動(リュプロジェクト)をおこなっている団体です。
2014年からは、被災三県の2,000名を超える子供たち等を無料招待して、大型会館ライブ“破牙神ライザー龍スーパーライブ”を開催し、子供たちにヒーローを通して、様々なメッセージを発信しています。
そして2016年より、病気や怪我によって髪の毛を失った全国の子供たちに、完全オーダーメイドの人毛による医療用ウィッグをプレゼントする“ヘアドネーションプロジェクト”を推進しています。

TRIGGER

東日本大震災以降、オリジナルキャラクター破牙神ライザー龍と共に、被災三県の幼稚園、保育園で年間200回を越す無償公演を続けている私たちが、“ヘアドネーション”を知ったのは、リュウプロジェクトメンバーの一人が、重い癌を発病したのがきっかけでした。
入院中に、同じように抗がん剤で髪の毛を失った子供たちに接し、「病気で髪の毛を失った子供たちに我々で出来ることはないだろうか…」
この言葉がプロジェクトのスタートでした。

小児がんは、毎年約2,500名の子供たちが新たに発症しており、現在も16,000名近くの子供たちが小児がんと闘っています。
治療による苦痛はもちろんのこと、抗がん剤や放射線治療によって髪の毛が抜けるなど、以前の自分の姿と比較して塞ぎ込んでしまう子供たちも大勢います。
様々な理由で髪の毛を失った子供たちは、外に出かけたり、友達と遊んだり、そんな当たり前のことでさえ、周りの目を気にして出来なくなり、精神的に深い傷を抱えています。
本来なら一定の治療効果が現れ、復学することは喜ばしいことであるはずが、髪の毛の問題でふさぎこんでしまう子供たちの相談は多く寄せられます。実際に、心無い言葉を投げかけられ、いじめや引きこもりに繋がってしまったお子様の相談も届いています。

この問題は非常に繊細な問題で、ウィッグをつければ解決するという簡単なことではないかもしれません。
しかし、その子のために作ったオリジナルのウィッグをつけることにより、少しでも笑顔や元気を取り戻し、前向きになれるのなら、その後の治療にもきっと良い影響が現れると私たちは信じています。

市場には、安価なウィッグも出回っているのですが、安価な物は、化学繊維やアクリル製のため、ひと目でカツラとわかってしまい、かえって子供たちの心の傷を広げてしまいます。しかし、人毛を使用した完全オリジナルウィッグとなると、長さにより30〜70万円という高額な費用がかかり、さらに子供たちの成長に合わせてメンテナンスをしなければならず、ただでさえ治療費がかかっている家計にとっては、その経済的負担は大きくなかなか手を出せないのが現状です。

私たちは、小児がんやその他の疾患、先天性および心因性の脱毛症・無毛症、不慮の事故、その他様々な理由により髪を失ってしまった日本中の18歳までの子供たちを対象に、人毛を集め、ナチュラルな完全オリジナルの医療用ウィッグを製作しプレゼントをすることで、笑顔を取り戻してもらいたいと願っています。

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL
PEDIATRIC ONCOLOGY
CENTER

私たちがヘアドネーションを推進していくことに大きく舵を切ったのは、リュウプロジェクトで毎年季節ごとに訪問している東北大学小児腫瘍センターの医師たちとの面談でした。
現在も16,000人近くの子供たちが小児がんと闘っている事実を知らされ、治療による苦痛はもちろんのこと、抗癌剤や放射線治療によって髪の毛が抜けるなど、以前の自分の姿と比較して塞ぎ込んでしまう子供たちが大勢いる事実を知ったことです。

龍が初めて東北大学病院小児病棟に来てくれたのは、2016年5月のことでした。入院中の子供たちへの訪問をお願いしたところ、すぐにご賛同くださり、被災地支援の合間を縫って小児病棟に駆けつけてくれました。
龍と会った時の子供たちの反応は、私の想像を越えるものでした。楽しい、嬉しいだけでなく、ベッドの上でガッツポーズをする子、真剣な表情でゆっくりとうなずく子。
その日から龍は、子供たちにとって、一緒に病気と戦ってくれるヒーローになりました。
龍から、メンバーのおひとりが闘病中であること、そして当院への訪問をきかっけにヘアドネーションのプロジェクトを始めると聞いたとき、龍ならきっと子供たちの力になってくれると確信しました。日々成長を続ける子供に合う毛髪は形や大きさも一人ひとり異なり、退院後も髪の悩みを抱え続ける子供たちは多くいます。
龍の呼び掛けにより、多くの方からのご賛同をいただき、このプロジェクトへのご支援を心からお願い申し上げます。
東北大学病院 小児腫瘍センター センター長 呉 繁夫